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2021.10.16

6歳児のお母さんに知っておいていただきたい矯正の知識 #2

こんにちは 姫路スマイルデンタルオフィス

院長の松島です。

今日は前回に引き続き以下のテーマでお話しします。

6歳時点でどんな状態だったら正常?異常?

前回からこの内容でお話しているんですが、前回は子供の歯と大人の歯の数について、そして生え変わりの時期や順番についてお話しました。

もしもそちらを見てない方は是非以前の記事も見ていただきたいですが、

今回に関しては 6歳の時点ではどんなお口の状態だったら良いのか、

もしくはどんな状態だったら心配した方が良いのか、そのあたりを説明していこうと思います。

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ではまず結論からいきましょう。

6歳時点では実はきれいな歯列よりもすきっぱが理想的です。

あとは今後の大人の歯のきれいな歯並びのために、舌の位置と唇の位置がすごく重要になるので、そこは知っておいていただきたいです。

ではそれについて解説していきます。


はい、ではやっていきましょう!

今日は6歳のお子さんの歯並びの正常と異常を中心にお話していきます。

まず前回お話した通り、6歳のお子さんというのはすごく歯の状況が大きく変わるタイミングなんですよね。

今までは乳歯 つまり子供の歯しかなかったところに後ろから6歳臼歯といわれる大人の歯が生えてきて、これからどんどん前歯から順に大人の歯に生え変わっていく時期です。

小学校に入学する前で、他のことの歯の生え変わりの早い遅いが気になる時期でもあると思います。

そんな時期なんですが、まずどんな状態だったら理想的なのかを最初にお話しておきましょう。

重要な要素というのが3つ

それが、

1.すきっぱであること

2.虫歯がない事。

3.口呼吸をしていないこと

このあたりです。

Ⅰ.すきっ歯が理想的

まず1つ目はすきっぱであることです。

これは結構意外に思われる人もいると思いますが、大人の歯ではすきっぱはあまり良くないんですが、子供の歯の場合は逆にすきっぱでないといけません。

というのも子供の歯というのは将来大人の歯に生え変わるんですが、当然子供の歯よりも大人の歯の方が大きいですよね。

なので、子供の歯の段階でキレイにぴちっと並んでいたとしたら、より大きい歯が生えてきたときにスペースが足りなくなって、ガタツキが出てきたりしやすいです。

そういう風に言うと、『いや子供の時よりも大人になってからの方が顎も大きくなるのでは?』と思われると思いますが、実際には6歳の時点で顎の大きさは大人になった時の80%くらいにはなっているので、ここから大幅な成長というのは期待できません。

なので、この時点で隙間がなかったり、むしろすでにがたつきがあるというお子さんに関してはかなり高い確率で大人の歯列で歯並びの問題を抱えると思っておいていただいた方が良いのかなと思います。

そういう場合には早い段階であれば顎のスぺ―スを広げる方法を使えば、意外と簡単に治せる場合もありますので、是非一度歯科医院に相談に言っていただいてもいいかなと思います。

Ⅱ.虫歯のない歯列も重要

では続いて重要なのが虫歯がないことですね。

これはどういうことと思われると思います。

乳歯ってどうせ生え変わるし、最悪虫歯になってしまってもいいんじゃないの?と思われる方もいると思いますが、これは半分正解で、半分不正解なんですよね。

というのも確かに乳歯の虫歯は小さいもので、さらに生え変わり直前あれば、治療せずに放置することも多いですが、結構早い段階(5~6歳くらい)で比較的大きな虫歯になってしまっている場合は、歯並びに問題が生じる場合があります。

一番最悪な場合からお話すると、乳歯があまりにも大きい虫歯になって抜かないといけないくらいになった場合は特に歯並びの問題が生じやすいです。

乳歯を抜くと、大人の歯が生えてくるんですが、その生え変わりまでに1年2年開く場合というのは、前の歯、後ろの歯がどんどんそのスぺ―スに倒れてきてしまって将来的に大人の歯の生えるスペースがつぶれてしまうんですね。そうなると今後は得てくる大人の歯がかなり歯列からはみ出してしまって、矯正しなければ歯列がきれいにならない状況になります。

また、抜歯にまでならなくても歯が崩壊していると同じように前後の歯が倒れてきてスペースがなくなるので、やっぱり乳歯といえどもちゃんと虫歯にならないように、もしくは虫歯になっても早いうちに治療しておく必要があります。

もしも仮に今乳歯を抜いたままほったらかしになってしまっているという状況の子でも、スぺ―スが閉じないようにする保隙装置というものを使用すれば、歯並びの悪化を防げる場合がありますので、もしもそのような状態のままだというお子さんの保護者の方は、ぜひかかりつけの先生か、矯正専門の先生に相談していただいた方が良いと思います!

クラウンループという保隙装置の1種

もしも今かかりつけの先生がいないという方であれば、当院の公式LINEの方まで写真付きで状況を教えていただけたらお答えいたしますので、ご活用ください。

Ⅲ.舌と唇の位置がすごく重要

では3つ目 舌の位置と唇の位置がすごく重要ということです。

歯並びの話なのに舌と唇?と思われるかもしれませんが、実はこれはすごく重要です。

むしろお子さんの歯並びの乱れの大部分はここになるといってもいいかなと思います。

というのも歯の位置というのは個人差による顎の大きさと歯の大きさの関係によって変わってくるんですが、歯の前後的な位置関係というのは舌の位置と唇の位置のちょうど真ん中に来るんですね。

歯は唇と舌に押されて位置が決まっています。

なので、例えば口呼吸をするお子さんの場合、ベロで押す力は強いけど、唇は緩んでいるので、歯が舌に押されて出っ歯になるとか、唇とか指をかむ癖があるとそのスぺースが開いてしまって上下の前歯の間に大きな隙間ができてしまうとか、そういう事が生じます。

なので、口に関する悪い癖というのは極力早く治しておいた方が歯列にとっては良いと思います。

癖というのは意識すれば治るものもありますが、もちろんそれだけでは無理な場合もあるので、状況に応じて対応しないといけませんが、結局矯正で歯並びだけを無理やりなおしたとしても、癖が残っていれば歯はその位置に戻ろうとするので矯正治療の完了までには癖を治しておいていただく必要があると思います。


はいという感じで今日は歯並びの異常と正常についてをお話しました。

次回の記事では歯並びにとって悪い影響を及ぼす癖とその対処法についてより詳しくお話していこうと思います。もしよかったら、そちらもご覧ください。

この情報が皆様の参考になれば嬉しいです。

では今日はこれで終わります。

健やかにお過ごしください。

姫路スマイルデンタルオフィスでした。

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