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2021.08.11

歯科医師が思う歯列矯正の本当の価値

おはようございます
姫路スマイルデンタルオフィス院長 松島です♪

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今日は以下のテーマでお話しします

歯科医師が思う歯列矯正の本当の価値

僕は度々ブログにて歯列矯正に関する内容の記事を書いていますが、今回は歯列矯正を行うメリットについてお話ししていこうと思います。

まず僕が思うのは、矯正に関わらず、患者さんの思う重要な事と僕たち歯科医師が意識している事・重要視していることが大きく違っているんだなという事です。

今まで歯科医師として色々と勉強して歯科に関する事、治療内容について、勉強してきましたが、実際に患者さんから受ける質問やネット上で患者さんが興味を持っていそうな事を調べると全く違うんだなというのを毎回感じます。

例えば、僕たちが重要だと思うのは
・いい歯医者の見極め方
・歯科治療を受けるタイミングだったり
・治療内容
・メンテナンスについて だったりするんですが、ネット上でよく検索されている内容であれば
・歯ブラシの選び方
・歯磨き粉の選び方
・親知らずについて
その辺りに興味がある方が多いように思います。

そのように結構僕たち歯科医師と患者さんの間で認識の違いもあったりすると思いますので、今回は矯正に関して、歯科医師目線で重要と思う事を紹介していこう思います。

歯列矯正が重要な理由

1.見た目(審美性)の向上
2.清掃性(磨きやすさ)の向上
3.咀嚼機能(噛みやすさ)の向上
4.→歯の長持ちする可能性が向上

という感じで僕は考えています。
ではそれぞれについて見ていきましょう。

1.見た目(審美性)の向上

まずは見た目です。

これは患者さんの要望でも最も大きいところでしょう。
日本人のお口は基本的に欧米の方と比較すると小さく、その上で民族的なものだと思いますが、比較的歯は大きいです。なので、通常の顎の中に歯が入りきらずに
・出っ歯
・八重歯
・ガタガタの歯列
というものが生じやすいです。

で、この部分がすごくコンプレックスになっている方というのはすごく多いようです。

その結果なのか文化的な背景か分かりませんが、日本人には笑う時に口元を隠して笑う人が多いです。大きな口を開けて笑わないように制御して、その結果あまり笑わなくなったという人もいたりします。

僕自身も中学校の卒業写真で、一人だけ爆笑していて、さらに歯茎が見えるくらいの写真が乗っていてトラウマになりそうな経験をした事があるので、すごくよく分かります。

口元が気になって、人前で笑えない 笑うのを躊躇するというのはすごくもったいないですよね。やっぱり多くの人は笑顔が最も魅力的なので、その笑顔を十分出せる環境を作りたいです。

そういうふうに考えると、そういった悩みを解消するには矯正が唯一の手段です。軽度の歯列の乱れでない限りは他に手段はないと思います。

まずは人前で抵抗無く笑えるようになる事 これだけでものすごい価値がある事だと思いますし、笑わずとも出ていた口元が引っ込むと見た目の印象はかなり大きく違ってきます。また乱れていた歯列が整うだけで、顔の印象も全く違います。

今はマスクをするのがあたり前なので、普段はそこまで実感できないかもしれませんが、口元が整うだけで、顔の印象が大きく変わります。顔の印象が変わる、笑顔の自然さが変わると人生が変わる。そう言い切っていいくらいだと思います。

矯正後に笑顔が自然になったり、すごく魅力的になったりする患者さんはかなり多いので、歯科医師の目線というよりは一人の人間として、この要素はすごく重要だなと感じます。

2.清掃性(お掃除のしやすさ)の向上

続いてが清掃性です。

見た目は患者さんが矯正を始めるきっかけになる割合のほとんど9割ですが、清掃性を重視して矯正をしたいという方も1割程度いらっしゃいます。

やっぱり歯列に乱れがあるか乱れがないかで普段のケアのしやすさがかなり違ってきます。

中には、歯列は乱れているからケアするために歯ブラシだけでなく、何種類かの歯間ブラシを使い分けて頑張ってケアしていただいている人もいらっしゃいますが、やっぱりどうせならお掃除しやすい環境の方が虫歯とか歯周病になるリスクを下げられます。

特に歯と歯が重なっているところというのは、虫歯のリスクがものすごく高くて、頑張っているのに虫歯になっちゃうという方が多くなります。その結果そこから銀歯になったりして、銀歯から神経の治療になって、最終的に歯をぬかないといけない状況になったりと、負の連鎖が続いてしまします。

患者さんからしたら、清掃性のために歯の矯正を行うなんて!という感覚だったりすると思いますが、僕たち歯科医師からすると清掃性というのは、地味なんだけど長い目で見た時に凄く重要です。歯を一度でも治療する事で将来どのような結果になるかというのをたくさん見てきているからこそ、皆様には極力治療をする事なく過ごして頂きたい。そのためにお掃除しやすい環境を作る矯正治療というのが重要になります。

歯並びを整えれば自然と清掃しやすい環境にはなりますが、矯正をしたいというふうにこられた患者さんでも、見た目と同時に清掃しやすい歯列はどういうものかというのをお話しして治療計画を立てさせて頂きます。

3.咀嚼機能の向上

3つ目が咀嚼機能の観点です。

咀嚼機能というのはいわゆる“噛む”機能という事ですが、これはいろんな部分を含みます。

矯正を考える方に、たまに噛みにくいという訴えをお持ちの患者さんも多いですが、多くの人は別に今困っていないという状況だと思います。なので歯科医師目線で理想的な状況というのをお伝えすると

・歯が全部揃っていて、中間に欠損がない。
・噛む時に奥歯がしっかりと噛み、前歯は軽く触れている。
・歯軋りするときに犬歯(糸切り歯)が機能して、奥歯は軽く離れる。
・顎の関節が自然な位置で噛める。

こう言う状況です。
患者さんの中には前歯が全然当たらなくて、奥歯しか当たらないと言う人も結構多いですし、犬歯が八重歯のように上の方にあって、全く機能できない場合があります。

全てを絶対に満たさないとダメというわけではありませんが、こういう条件を満たせた方が今後長い目で見た時にお口のトラブルは生じにくいです。

今はどの歯も健康なために問題がなかったとしても、例えば虫歯になって、銀歯が入った途端に歯の破折のようなトラブルが生じることもあります。ですのでそのような機能的に不利がある方は、より一層虫歯や歯周病を予防できるようにしっかりとケアしていただく必要があると思います。

4.→その結果歯が長持ちする

これに関しては先ほどお話しした内容を総括した内容になりますが、矯正治療する事で、治療必要な回数を減らすことができ、結果的に歯を長持ちさせやすくなります。

歯というのは無機物なので、病気(虫歯や歯周病)になった場合、基本的に外科的な方法で治療を行います。つまり、悪いところを削り取って、人工的な材料に詰めなおします。詰め直すと綺麗な状態に一見なりますが、実際にはつぎはぎになっているだけです。

そのためつぎはぎが増えるので、そこに汚れがたまりやすくなり、以前よりも虫歯のリスクが増えますし、歯が薄くなっているため歯が欠けたり割れたりするリスクも増えます。

そのため歯が1度も虫歯にならないように、お掃除しやすい環境を作るというのは凄く有効な手段になります。

また一度虫歯になった歯で特に大きな詰め物が入ったり被せ物が入った歯は物理的に弱くなっているので、噛む力が過剰にかかると割れるリスクも高いと言いましたが、歯列が乱れている方はもともと奥歯や前歯に過剰に力がかかりやすい状況なので、そのリスクも高いです。そう考えると、それを適切な関係にしてやって、歯がダメになってしまうリスクを軽減していた方が歯を長く使っていけると思います。

はいということで、歯列矯正には多くの患者様が思う「見た目」以上に様々なメリットがありました。歯医者の目線で言うと、歯を長持ちするという部分が重要と言う感じでした。

皆さんも色んな矯正に関する情報を調べられていると思いますが、こういった情報が参考になれば嬉しいです。

これからもこういった情報を紹介していきますので、またお時間ある時に覗いていてください♪

では今日はこれで終わります
健やかにお少しください。
姫路スマイルデンタルオフィス 松島弘晃でした

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